綺麗に、それこそ海老の尻尾までたいらげた彼は、嬉しそうに麦茶を飲んでいる。

一人の時は「面倒臭い」が先行してしまい、不経済だと解っていながらコンビニ弁当や外食に頼ってしまう。
たまにこうして自炊して、それもこんなに喜んでくれる人がいるなら私だって嬉しい。

私が何をしても喜び、褒めてくれる來玖さんは、私を人間として、女として、レベルアップさせてくれるし、前向きにもなれる。

相性がどうのという話は正直興味ないけれど、
大切な人に似合う私になりたいと思わせてくれる彼は、出逢ってからいくつものステップアップを私に教えてくれた。