食卓の準備も整って、彼を呼べば、瞬足で席に着いた。

まだ一口も食べていないのに、
「俺、幸せだよ。」なんて言っているし。

どう返していいか分からなくて、「いただきまーす!」とはぐらかす。

いつもなら私が食べているところを満足気に眺めているのに、今日は珍しく私よりも頬張っている。

「珍しいね。來玖さんの方がペースが早い。」と言えば、

「冷たい物は冷たいうちに、熱い物は熱いうちが一番美味しいんだ。
廻音が作った物なら腐ったって美味しいだろうけど、放置するなんて失礼な事しないよ。」と返される。

腐ったって美味しいなんて絶対有り得ないけど、たまにはまともな事言うんだなと感心する。

「あぁ、妬きもちやかなくても廻音の事だって放置しないよ?廻音はデザートだからね。」





今のやっぱり取り消し。