熱した油に余ったパン粉を一つまみ散らす。
ジュッと小さく音が鳴り、細かい泡がパチパチとなる。

十分に熱されている事を確認して、海老の尻尾をつまみ、そっと油に落としていく。

海老は五尾入りの物を二パック買ってある。
私が四尾で來玖さんが六尾。

パチパチ音をたてながら、綺麗にキツネ色になった海老達がプカプカと浮いてきた。

揚げ物を油から上げるタイミングは、菜箸でつまんで、箸の先からジーンッと微かな振動を感じる頃がベストだ。

取り出した海老をまな板の上にしいた油取り紙の上に並べていく。

その間に千切りのキャベツとトマト、きゅうりを皿に盛り付けて、十分に油を切った海老フライも盛り付ける。

我ながら上出来だ。