「ありがとう。
不思議だね。廻音ちゃんに会って、こんなにも胸がスッキリしてる。
輪廻が居ない毎日の中で、自分自身大切な事を忘れてしまっていたみたいだ。

ありがとう…。
それでも輪廻への想いにはまだ情けない感情が残ってる。」

「一つ一つ消化していきましょう。私も姉もそれを望みます。
力になりますから。必ず二人が…そうですね。
二人が目指した輪廻の先を、私もみてみたい。」

その言葉はさっきの「彼の願い」を受け入れる事になるだろう。
來玖さんはきっと憤慨する。絶対に、すごく怒る。
それでももう良いとさえ思えたのは、憧れた二人の形をもう一度見たいから。