えっ? ポンポン 頭の上が温かい。 思わず上目使いで確認すると、先輩の手が私の頭の上に乗っていた。 ……えっ、なんで? 頭の上から、全身に熱が広がっていきそう。 うわっ! 今度は先輩が、私の顔を覗き込むように、顔を近づけてきて……そして、言った。 「卒業したら以前みたいに学校で偶然会う、って事も無くなるからな。1ヶ月後に会う口実でも作っておかなくちゃ……なっ?」