ああ、ホッとする。 なんか、この腕の中にこの温もりがあるだけで、癒される。 ……まぁ、らしくないと思うけど……。 そう感じる位、最近の俺は精神的に疲れているんだと思う。 「涼」 「んー?」 「あのね、何度も言ってるんだけど……邪魔だよ。包丁持ってる時だったら、危ないでしょ?」 毎度毎度の事ではあるけど、愛しいハニーは今日も俺を邪魔者扱いしてくれる。 とは言え、これでも以前に比べれば、だいぶ抵抗しなくなったよなぁ。