「はい。だから、」 「っ、しかたないね。 ちゃんとしつけとくんだよ」 「はい、すんません」 ちぃ先輩は悔しそうに オトコを引き連れて去って行く。 ペタンと地面に座り込んだあたしは その女の子をジッと見つめる。 「……だいじょーぶ?」 差し出された腕には リスカの痕がたくさんあった。 「平気。ありがとう」 そう言って差し出したあたしの腕にも 切り傷がたくさんある。 「アヤミ、だっけ? 髪の毛、切られてる。 整えに行こう」 そう言った彼女は あたしの手を引いて歩き出した。