罪語りて所在の月を見る



「そこまで妄想を現実に捏造できるなら、いっそ、清々しいほどですね」


「清々しさの塊だぜえぇっ。『ろーらーすけーと』で踊って歌える骨あいどる溝出様をお救いする任務を与えてやったんだから、てめえの家の『ちゃんねる権』を俺に譲れやっ」


「僕の家、テレビはありませんよ」


というか、今は頭だけでも、本来溝出は上半身まである。肋やら背骨はどこに見当たらないが、渉にしてみれば、どうやってローラースケートで踊るんだと考え――手にローラースケートを履いて、逆立ちで回る人骨を想像してしまった。


軽くきもい、な想像を他所にやり、固く結ばれたゴミ袋の口がやっと解かれたわけだが。


「はああぁぁぁ!?」


びっくり箱以上にゴミ袋から飛び出したアホのせいで、中身が辺りに散らばった。