了承を貰ったところで渉の足が進む。
物々しい雰囲気をまとった焼却炉が見えてきて、渉はその近くにあるゴミ置き場にゴミ袋を置いた。
安全面のためか生徒は、基本、焼却炉を使えない。こうしてゴミ置き場に置いてある程度溜まったあたりで、用務員の小岩井さんあたりが燃やすのだろう。
焼却炉から伸びた煙突から煙は出ていないため、中が燃えてないのが分かる。
「それか僕が阿行さんをある程度のとこまで連れていきますが……、あ、大丈夫ですか?では、校門のところにいるよう阿行さんに、ええ、伝えますから。よろしくお願いします。では、失礼しますね」
ぴっと通話を終えた渉。ケータイをしまったあとに、ふと、重なったゴミ袋の中を見て。


