哀れなと思いながらも、ようやく冬月がいつも通りの雰囲気になったのに渉は一安心といったところだった。
「何だか、すみません。助けてもらったみたいで」
危機はなかったが、助太刀してくれた冬月に「余計なお世話だ」と無粋なことは言わない。頭を軽く下げてまで、渉はお礼を口にした。
「アクションだっ、巫女さんアクションだー」
一連のことに興奮気味の阿行が、c(`・ω´・ c)っ≡つ ババババの顔文字お面をつけはしゃぐ。
「ふゆっきー、もう一回やってー」
「阿行さん、それはオーバーキルすぎますよ」
死者に鞭打つどころじゃないだろうとやんわり遮る渉だった。
「でも、冬月君。どうするんですか、これ。少々やり過ぎなような。校内での暴力行為は……」


