罪語りて所在の月を見る



「ごめんなさいは?」


「おえっ、まっ、げほっ、まっ……てっ、げえ」


「聞こえないなぁ、雑魚。喋れないならば、額の皮が擦りむけるぐらいに土下座でもしろよ。ほら、やれ。悪いことをしたなら謝る、そんな幼稚園児でも分かることを貴様は知らないのか?猿でさえ反省のポーズを覚えんだよ。まさか、本当にできないのか。猿以下だな、貴様。ミジンコからやり直せよ」


がっと、冬月がAの脇を蹴りあげて、仰向けの状態からうつ向けにさせる。


「げほっ、あ、がっ」


「這いつくばって、許しを乞えよ。貴様が喋っていいのは、謝罪だけだ。えずくな鬱陶しい、次に謝罪しなければ喉を突き刺すぞ」


折れた柄は短いながらも、ささくれ尖り、刺突ぐらいできそうだ。土下座まではいかないものの、Aは恐怖により産まれたての馬ほど何とか腕で体を支えて上げた。