「いいですよ、僕は一部の人から――好いてくれる友人は少数だけでも満たされますから。それと、好きと言うのはウソです。藤馬さんなんか、キライですよ」
「口元が笑ってんだけど。からかう口振りじゃねえか、クソガキ」
「からかおうと突き離そうと、どうせ藤馬さんは僕に入り浸るくせに」
「やめろ、んな言い回しっ。俺がアブノーマルみてえじゃねえかっ。俺は女好きなんだよ!」
「その発言も批評買いそうですがね。――ともあれ、藤馬さんぐらいの小悪党なら、こっちも気楽にいけますね。だって藤馬さんはバカすぎるから」
「舌抜くぞ、ガキ」
「誉め言葉ですよ。藤馬さんみたいなお気楽小悪党なら、傷つけたところで、こっちは気にしないでいられますし」


