罪語りて所在の月を見る



「“理解してはいけないモノを理解した末路”は、やっぱ狂うしかないよなぁ。折り合いつけれるほど、ありゃあ生易しいもんじゃねえし。今まで普通にしてきたのに、いきなり幽霊見ちまえば、ま、ババアみてえになるわな。

その自業自得さも、また笑っちまうほどの馬鹿ぶりで、それをわたるんが『自分のせいだ』としているのはもっと馬鹿馬鹿しすぎて笑っちまうけどー」


「好きに笑ってくださいよ。少なくとも、僕に関わらなければ伯母さんはああはならなかった」


「『そもそも車がなければ』ってか?道路に大の字に根っころがって轢かれた自業自得の奴を被害者って言うかねぇ。

あのババアも正にそれだ、自分から危険に突っ込んだみてえだが。シシッ、ちっちゃなわたるんには刺激が強すぎたか。

思えば、わたるんが恐怖で叫んだのはあの時ぐらいだったかぁ」


つい先ほど叫んだとは口が裂けても、この娯楽大好き人間には言えなかった。