「手遅れ、か?確かにありゃあ、もう“呪われた後”だ。ワラ人形の腕をちぎって、腕がなくなった奴ほどの“事後”だが、それでも呪いは関わってんだ。もしかしたら、俺にも治せるかもしれねえぜぇ。
“理解してはいけないモノ”を理解しちまった奴の末路を、変えてやるよ」
「言うことだけは達者ですね、相変わらず。めんどくさがりやなあなたが誰かを治す真似なんかするはずがない。メリットがない、今のままでもあなたは十分に楽しんでいるでしょうしね。
それに、伯母さんを元通りしたところで“昔のようにはならない”。僕、それなりに成長してしまいましたから」
口で勝てたと言わんばかりに渉の口角が僅かに上がった。
ちっと藤馬は舌打ちをして、顎を掴む手を離した。


