罪語りて所在の月を見る



何か言っても、藤馬は悪びれもしなく「お前も見ろよ」的なノリで渉を巻き込んでくるだろう。


この人の横暴ぶりは今に始まったことではないと、渉は学帽とマントを脱いだ。


「うわっすげぇ。ひぃふぅみぃって、まだ増えんのかよ!あんだけやったのに六人とか。あーあー、両腕両足、上と下それぞれで相手すんのねん。

もう突っ込みたくねえよ、キモグロっ。野郎のもんを回し飲みしているもんじゃねえか、あー、好みだな、こりゃ。六人はねえって、多くても二人だわ、俺」


壁掛けフックに脱いだそれらをかけていれば、カチカチとマウスを動かす音。


どうやら合わなかったらしく、違った形で渉の申立てが叶った。


パソコンをシャットダウンまでするのだから、こういうところで律儀をアピールしなくてもいいのにと、猫背気味な藤馬の背を見る。