罪語りて所在の月を見る



フクロウの飛び立ちとはなかなかに見応えがある。


空の狩人に相応しく、闇夜の飛行者に相違なく、優雅に力強く飛ぶものだから圧巻しそうになった。


飛び立つフクロウを見送ったあと、渉は取り残された一枚の羽を見つけた。


先ほど、口にくわえていたものだろうか。飛び立つ瞬間に落としたとも思えそうだが、わざわざ抜いてくれた場面を見てしまえば、意図的に置いていったことが分かる。


何のために。
決まっている。


「元気出せ、か」


この羽にはそんな意味があると、渉は灰色のそれを指でつまみ、回して見た。