罪語りて所在の月を見る



何を考えてそうなったかは分からないが、フクロウが渉の誘いを断ったのは理解できる。


「そう、ですか……。いえ、あなたも忙しいですものね。またの機会があったら、いつでも遊びに来てくださいね」


へらっと笑った渉。

その様子に、フクロウの黒目が縮んだ。驚いたような収縮をし、そうしてまた俯いて何かを考え込む。


渉もその様子で、自身の表情に――自分でしたことながら何をしているんだと言いたくなった。


笑うだなんて日頃からやらないのに、こんな風に“疲れたように笑う”とは。


平静であれと常日頃から感情を凍結させていたが、今日は“色々ありすぎた”。


人間味が戻ってきたということか、緩んだ口元に手を当てて、いつものように戻した。