周波数が合わなくなった機械だった。
徐々に壊れていき、全てのチャンネルが同時に再生されたような噛み合わない文字の羅列。
舌ったらずでありながらもはっきりと大きく、予言のように宣言し、最後にはめちゃくちゃになった。
「伯母さん、伯母さん……!」
しっかりしてください、と言おうとした口が止まる。
事ここに来て、渉はやっと自覚したのだった。
――全部、僕の独りよがりじゃないか。
罪と向き合ったところで何の解決にもならない、何度も言っているじゃないか、『取り返しがつかない』と。
精神が壊れて、気狂いのまま死ぬまで生きるこんな憐れなモノを産み出した自分に、何が出きるというんだ?


