罪語りて所在の月を見る



――みんなのために。

――アナタノタメニ。


みんなを危険にさらさないためにも、僕が僕らしくいられるためにも。


『楽しまない生き方』で、『僕は一人で生きていこう』。


何の期待も産まずに、時が流れるだけの何もない毎日を。


「わたるん、どう、したの……」


立ち上がって、こちらに近づく阿行からまた離れた。


あからさまな拒絶に阿行の足が止まる。


嫌われたなと思い、一連のやり取りを見た冬月たちでさえも嫌っただろうと渉は感じた。


助けに来てくれた人を邪険にし、突き放し、突然声をあげて、笑ってと。ほら、もう十分に『おかしな奴』になった。


嫌われる対象としては満点な、採点として自らさらにみんなに嫌われようと口を開けたとき。