「わたるん一緒に行こー」
「僕も一応は男ですからね。行きづらいと言いますか、どうしてもと言うなら同行しますが……。そういえば、前に下着買ったときは誰と一緒だったんですか」
「おい」
「ホーホー会わないんだもーん。忙しいみたいだしぃ」
「まあ確かに彼女は忙しいみたいですが。僕から連絡してみますよ」
「おいって……」
「ほんとはわたるんと行きたいけどー、うんっ、ホーホーでもいいやぁ。わたるんありがとー、好きー」
「阿行さんまたそんなに密着を……」
「シカトぶっこいてんじゃねえぞ、てめえらっ!」
と、がなった方を渉たちが見れば、男子生徒が三人ほどこめかみに血管を浮かばせた怒りマークを持って、こちらを睨んでいた。


