罪語りて所在の月を見る



影響だなんて、『アレを理解しなければ』何も起きないが、渉の成長に合わせて、アレも成長している。


成長、するんだ。
渉を殺せる形になっていく。


その過程で、停滞しない成長の中で、“例外的未知数”があってもおかしくはない。


出来心と言わんばかりに、気持ちの変化として、その内にアレは、『渉のそばにいる』という関連だけで害なすモノになることをどうして否めよう。


――みんなのためなんだ。


そんな、友人と離れたくない、楽しい生き方で在りたいとごねた本心に納得させるために渉は思ったが――その言葉は、ああ、確かに、如実だった。