「ま、待ってください……!」
事態の脳内処理が追いつかないと渉はみんなから距離を置いた。
背中におぶさる阿行はそのままだが、おしくらまんじゅうからは解放される。
一息つきつつ、まずは最初にあった疑問を渉は口にした。
「なんで、皆さんがここに」
いるんですか、と言えば、答えたのは秋月だった。
「阿行はんが僕らのとこまで来たどすえ。『わたるんが大変!』とかで。そうして、この辺りまで僕たちを案内してん」
「阿行さんが……?」
都市伝説探索の行き先など告げてないし、自分がどこで絡まれていることを知ったんだと阿行を見れば。
「ホーホーに言われたのー」
「“彼女”が……」
「あ、間違えた。これは秘密だった。ええとね、私のわたるんピンチセンサーがビビってきたのー」
「……」


