罪語りて所在の月を見る



「ま、待ってください……!」


事態の脳内処理が追いつかないと渉はみんなから距離を置いた。


背中におぶさる阿行はそのままだが、おしくらまんじゅうからは解放される。


一息つきつつ、まずは最初にあった疑問を渉は口にした。


「なんで、皆さんがここに」


いるんですか、と言えば、答えたのは秋月だった。


「阿行はんが僕らのとこまで来たどすえ。『わたるんが大変!』とかで。そうして、この辺りまで僕たちを案内してん」


「阿行さんが……?」


都市伝説探索の行き先など告げてないし、自分がどこで絡まれていることを知ったんだと阿行を見れば。


「ホーホーに言われたのー」


「“彼女”が……」


「あ、間違えた。これは秘密だった。ええとね、私のわたるんピンチセンサーがビビってきたのー」


「……」