罪語りて所在の月を見る



「冬月君、ですよね……」


その変貌ぶりに分かっていながらも聞けば、「つれないこと言わんといて」と拗ねた口ぶりをされた。


「そうどすえ。もしかして兄さんと間違えたん?そないなことはないよ、兄さんが一番に好きなのは僕なさかい。そうして、わたるんはんをここまで好きなのも僕だけ。

兄さんがわたるんはんにこないなことはせえへんよ」


「いや、好きって……」


「好きどすえ、わたるんはん。もう、一昨日からわたるんはんの夢ばっか見てん。はあぁ、もうこうするだけでも夢心地やわぁ。

なぁ、わたるんはん。なぁなぁ、僕、わたるんはんのために頑張ってん。せやから、いっぱい誉めておくれやす」


「ふゆっきーズルいー。わたるん、私も誉めてー。頑張ったんだよー」