罪語りて所在の月を見る



「100万点!わたるん、すきー」


阿行じゃっち高得点保持者が、背に乗る阿行に言葉をかけようとすれば、前からも抱きつかれた。


「なあ、わたるんはん。怪我ないん?大丈夫なん?なんかわたるんはんの叫び声聞こえたさかい、僕、心配やったんよ。

痛いとこあらへん?あったら言ってえな、僕が治療して介抱して、朝から晩までつきっきりで一緒にいますえ」


「え、ええと……」


叫び声とは、発作的に出てしまったあれだろう。感情の雄叫びというだけで、別段怪我などないが、それ以前に、冬月のベタベタぶりが渉には気にかかった。


兄である秋月に対してと同じように、やけにスキンシップが激しい。心配しているよりは、恋人に甘えるそれだ。