「「「うわあぁぁん!」」」
予想通りにして期待通りの泣き声をあげて、逃げ行くヤンキーたち。
あれだけボロクソ言われてしまえば、泣くというよりはベソをかくに近い鼻水涙の顔面崩壊だった。
意識ある奴は案外いたもので、工場内の地に伏せているのは十人だけとなった。
ああ、あのリーダー格もやられたのかと、粗大ゴミみたいに倒れる物体を見て渉は思い――“手遅れにはならなかったのか”と安堵さえした。
分かっていたんだ。途中からリーダー格が狂い始めたことに。
それを取り返しがつかないことと絶望したが、冬月たちが来て事なきを得たというところか。
足から力が抜け、思わず倒れそうになったが、その前に背後から重みを感じたので何とか踏ん張った。


