罪語りて所在の月を見る



単に弾(肋骨)がなくなっただけの話だが、やはりは生粋の噛ませ犬。ヤンキー二人にいたぶられていた。


ボコゲスと踏まれ踏まれで、涙目になりたい骨が、自分のザコキャラ待遇に悲痛をあげたさい。


「どわっ」

「ぎゃっ」


途端、踏む足がこけた。ぐぐっと裂傷された腕に手を当ててむせぶヤンキーの傍らに立つ狐面。


「冬月……」


まさか、助けてくれたのか。

誰よりも先に溝出のピンチを救ってくれるだなんて――


「そこまで俺の下僕になりてえんだな!んじゃま、一先ず今までの非礼を全身全霊で土下座して――ぶほっ」


刀背で頭を殴られた。かぶりを振って、シュートするその容赦なさ。


ゴルフで言ったらナイススイングなしゃれこうべが、立っていたヤンキーの顔面に激突。後ろから前まで二重苦を持った溝出は意気消沈した。