骨が肋骨投げるという、ゴミを投げられるよりも生理的に無理な光景の横。何人かのヤンキーたちが、形勢逆転を取るために固まり、一人があるものを取り出した。
ばちばち、と電気が走る手のひらサイズの黒い長方形。
スタンガンなわけだが、見ての通りリーチはない。
刀を振り回す秋月たち相手では後手に回ってしまうだろう。
スタンガンは一つだけ、きちんと使えることを確かめた所持者が近場の仲間に「行け」と言った。
「てめえがあいつらの注意引け、そこでこいつをぶっこむから」
作戦にしては妥当でも、目の前で既に二十の仲間が倒された光景を見てしまえば、あの二人の気を引く=死地に行けと解釈できた。
「や、やだって、あ、てめえが行けよ!」
「はあっ、ざけんな、てめえが!」
「いやいや、なんで俺!?ここはお前だろうっ」


