罪語りて所在の月を見る



こっちは鉄パイプ持って殺す気でいたのに、あちらは傷つけないだなんて虫が良すぎる話でも、今まではそうだったんだ。


殴り合い。しかもか鼻血もないような腹部やら肩を殴打するそんな“喧嘩の初歩”しかやってこなかった。


いつかはやられると覚悟がなかったわけじゃないが、自分たちはまだ未成年。まだ“何かに守られている”と思っていた。


どんな大事も起こらない、人生経験が浅いからこそ、自分がそうだからこそ、『マジになるやつなんかいない』と思った。


死線など潜ったこともない、なまっちょろい喧嘩でも、『命はってるオレかっこいい』と殴り合いに見せ場を見いだし、強いことに心酔していたのに――この状況はなんだ?