罪語りて所在の月を見る



「間違えたっ、てめえらはタキシード的な仮面な紳士だったな!ヒャハハ、さっさとわたるんのぴんちを颯爽と救いやがれっ!俺はてめえらの働きぶりを見てやっからよ!」


「「遊び終わったら、コーラに漬け込む」」


「すんませんんっ。ぼーる役はやってやりますから、せめて牛乳に漬け込んでくださりやがれえぇ!」


牛乳も牛乳で悲惨な気もするが、そんなやり取りに業を煮やしたのは相手側だった。


舐められていると分かったらしく、ガンっと鉄パイプを地面に打ち付けたあとに一斉に向かってきた。


人数が人数だけに紛争のような、怒号の坩堝が渉たちに的を搾るが。


「――、負け犬ほどよく吠えるんやねぇ」


荒れ狂う波に乗り込む単身。右手に刀を――童子切安綱(どうじきりやすつな)で、さも波を穿つように。