「ぶっ壊すだあぁ!?俺の舎弟に焼き入れたあげく、刃向かうってか!皆が震えおののく大妖怪溝出様をぶっ壊すたぁ、お天道様がぶち切れっぞ、ェアーン?
てめえらまとめて祟られたいらしいなぁ!お望み通りに祟ってやらぁ、ヒャッハー!」
中指を立てつつ冬月と秋月の間で、「おいゴルァ」な態度の溝出。
「ザコキャラに賛同するわけやないけど、ほんに、救いようない馬鹿やわぁ。うっかり手元が狂ってしまうかもしれまへんねぇ」
「ええんよ、兄さん。兄さんがせっかく慈悲を持ってあげたのに、それを蹴ったのはあいつらや。第一、僕らの大切なわたるんはんを痛め付けた分の制裁はきちんとしなきゃあ――図に乗りますぇ、雑魚は」
秋月と冬月の姿勢は変わらないものの、覇気が伝わってきた。
渉の前に並んだ二人と骨。その立ち位置に「はっ」とした阿行が、渉の背中で腕をあげた。


