罪語りて所在の月を見る



「さて、僕らのお友達に酷いことした分、きっちり倍返しをしたいところやけど、あんまりにも弱すぎんなぁ、あんさんら。逃げるなら追わんどすえ」


渉の気持ちなど露知らず、秋月がかちゃりと刀を動かした。


間合いに入った瞬間に寸断するような、そんな死域を作った秋月に、殺意を向けられた相手が息を呑む。


「ざ、ざけんなっ。退くかヨ、こんなところで!てめえら怯むなっ、刀なんて使っちゃいるが、こっちは“鉄パイプ”だゼっ!あんなのへし折ってやりゃあいいんだヨ!」


好機を見いだしたりとリーダーが叫ぶことに周りの奴らは賛同した。


単なる当てずっぽうとも知らずに。


見た感じ、な見解であり、そもそも奴らは重要なことを忘れていた。