罪語りて所在の月を見る



人数は圧倒的であり、こちらには渉がいた。仲間が助けに来たと悟った一人は、渉に近づき、バールを振り上げた姿勢で止まる。


「動くんじゃねえぞ!こいつがどうなっても――」


勝ちは見えたりと笑いさえ覚えた一人だが。


「ヒャッハアアァァ!」


真の高笑いをあげたのは、また別の者だった。


工場の天窓を突き破り、ちらちら舞うガラス中を突っ切って滑空してきた――人骨。


バールを上げたそいつに頭突きをかまし、渉の前でヤンキーどもに威嚇するよう両腕をあげて。


「遅れてくる真のひーろー、溝出様のおなああぁりいぃぃだぜえぇ!夜ろ死苦だ、おらああぁ!」