「な、ぁ……」
目をこすって、現状を把握せんとすれば、そこには刀を持った二人組。
「リーダー、ど、どうすれば!」
そうして手下の支持を仰ぐ声で、完璧に自我を取り戻した。
鉄の匂いが手に染み付くほど握りしめていた鉄パイプを、その侵入者に向けて「怯むなっ」と言ってみせた。
ただ先までああも笑ったのだ。掠れて渇いた声を聞き取れるものなど、間近にいた手下ぐらいなものだろう。
ごほっと喉の調子を整える咳をし、痰(たん)を吐いたあとで、再度言ってみせる。
未だに不明瞭な声だが、鉄パイプを侵入者に向けている意気込みは伝わったらしい。
相手は所詮二人だと、手下たちは応戦の姿勢に入った。


