壊れた――とはあんまりにも下品な例えだった。
ただ他にそれらしい例えを見つけられないヤンキーたちは、そう思うしかなかったが――切られたシャッターの向こう、外に繋がる穴の中から、刀を持った奴が入ってきたのだから、嫌でも現実を思い知らされた。
壊れたんじゃない、切られた。音もなく、火花だけを散らして、一瞬の間に、欠片となった鉄がぼたぼた落ちた。
刀を持った奴――灰色の着物に狐面と、風変わりすぎる奴が二人。鏡のように並んで、こちらを蔑み見下していた。
「――で?コレ、全部斬ってええんやろ、兄さん」
「あきまへんえ、冬月。こんな奴らでも殺したら、わたるんはんが悲しむやろうし」


