罪語りて所在の月を見る



最初は認識できないモノだった。


しかしながら、それは『普通は』とつくもの。現にリーダー以外の奴らはいきなりなんだと訝り、ソレを認識していない。


故に、認識してしまった自分は最早『普通』ではなかった。


普通じゃない、普通ではない、異常だと脳の神経がぷちりぷちりとソレの“中指がない、やけに長い手”で切られているような。


「はっ……、はっ」


過呼吸染みた息づかい。パニックになり、ソレを“理解しつつあること”に全身から汗が流れ出た。


理解したくない、ならば目をそむければいいのに、もうソレは頭の中に手をいれてきた。


“中指がない、やけに長い手”を。


理解していけないことを理解しろと――お前は異常なんだと“にたり”と笑う。