「や、め……っ」 からんと、最後の一本が落ちたところで渉は頭を抱えた。 「やめてくださ……っ、やめてくれ、もう!」 俯き駄々をこねる子供のように。 「もうやだっ、付きまとうなっ、関わるな!誰も要らないから、もう見たくないから!だからもう、僕の周りを壊さないで……っ!」 ただ弱いだけの少年がそこにいた。 弱いから叫ぶ、叶わないから訴えた、何もできないから泣くしかなく、叫ぶほどに――弱っていた。