とりあえず連絡してみようと携帯を探す。 鞄の中…なし。 ポケットの中…なし。 ありそうなところを探ってみたけど、携帯はどこにもなかった。 自分の記憶を思い返していくと、わかった。 お兄ちゃんに置き手紙を書いていたときだ。 携帯を置いて、そのまま家をでてしまっていた。 「はぁ……」 溜め息を吐くと白い息が出て、消えてゆく。 今から家にとりかえると斗真とすれ違いになるかもしれないし…。 もう少し…少しだけ。 そう何度も繰り返し思い、だんだんと時間は経っていった。