「おかえりなさいませ、ご主人様。お嬢様。お席へご案内致します」
にっこり、と。
今日この台詞を言われたのは2回目。
執事さんではなく、今回はメイドさんから。
「まさかのメイド喫茶…」
「斗真、やっぱり嬉しい?」
「え何でやっぱり?」
「なんとなく…好きそうだなぁって」
「恭奈が着てくれたらな」
期待しているような目で見てくる斗真。
勿論、そんな期待に応える気はない。
恥ずかしいし…似合ってなさそうだし…。
メニューを決めていると、物凄く視線を感じた。
顔をあげるとすぐ目の前には可愛い顔がどどんとあった。
「わっ!?」
可愛い顔、なんだけどオーラが…。
「あの…?」
「恭奈、知り合いか?」
「ううん。知らない」
こんな可愛い人、そうそう忘れそうにないし。

