3人は床に落ちている懐中電灯を手に取り、自分達の顔を照らした。
そこには見てきたお面よりも遥かにクオリティの高い、怖いお面があった。
「「「うらめしやー」」」
「「わー」」
斗真も私も当然驚くことはできず。
その場には何ともシュールな空気が漂った。
「ホンマすいませんでした」
「俺は笑えたから良かったですよ」
「うん。私もです」
あのお面で驚かされたら気絶したかもしれないし。
「お詫びと言ってはなんだけどこれやるよ」
懐中電灯に照らされ、渡されたのは優先券と書かれた紙。
「これ見せれば並ばなくていいから。まぁ1回しか使えねぇけどな」
「奏十何でそないなもん持っとるん?」
「生徒会メンバーは貰えるんだよ」
「いいんですか貰って」
「あぁ。俺どうせ回るつもりねぇしさ」
お化け屋敷を出て、パンフレットを広げる。
優先権、なんてもらっちゃったし人気がありそうな場所に行った方がお得だよね。

