冬馬「混ざらねぇでいいのか?」



琉伊『あぁ。でも…』



冬馬「でも?」



琉伊『刃物を出して来たら…行く』



もう…あたしの目の前で
助けれた人を見殺しになんて

したくない。


傷ついてるところなんて。
みたくない。



あき兄ぃだって
あたしが強かったら

あんなことにならなくて
済んだかも知れないのに…。



冬馬「バレるぞ…蝶龍だと。」



琉伊『うん。…それでも秘密と命は重さが違う。』



最悪バレてもかまわない。
雷龍の命が守れるなら。




冬馬「覚悟があるなら何も俺はいわねぇよ。」




琉伊『ありがと。まさか転校初日でこんなことになるなんてな』




冬馬「だな…。さぁ始まるみてぇだぜ」