「それと、狼鬼の時の格好です」 『はいっ?そのまんまじゃダメなのか?』 「世直しに現れた“黒狼”…でいいじゃないですか」 何がいいんだよ。アイツにだって何も言ってねぇんだぞ? 「あなた以外のメンバー分の格好です」 『うおっ!?』 ちょうど、あたしを合わせた7人分の紙袋が机に所狭しと置かれた。 ……これを、あたし1人で持って帰れと…? 口元が引き攣るのが自分自身で分かった。 「下っぱや同盟、傘下に話す話さないはあなたの自由です。そこは皆さんで話し合って決めて下さい」