心配性のところはみんなと同じだな。 『ん。それに、もう来る頃だろう?』 「あっ、本当だ」 『シャッター開ける。』 瑚雨ちゃんにそう言うと、小さく頷き踵を返した。 『準備出来たか?』 少し声を張り上げてそう聞いた。 「オッケーです!」 「こっちもオッケーです!!」 あちこちからそう声が響き、あたしが右手を上げるとシャッターがゆっくりと開いた。 シャッターの向こう側には、何十人という数の人間。 男だけじゃなく、女もいる。 ……いや。女の方が圧倒的に多いか?