赤い狼と黒い兎Ⅱ




瑠宇に指示されるがまま救急箱を取りに行った唯兎。


…どこに置いてあるか分かるのかな?




「ほれ、座れ」

『……むかつく』

「あ?」




いちいち命令口調なとこがむかつく!あたし達moonの倉庫なのにさっ!




「はい、瑠宇さん」

「お、サンキュー」




嶽に素早く右手の布を取られて、今度は瑠宇に消毒液をかけられる。




『!!〜~〜…っ』




まさに、声にならない叫びとはこのことだ。


いたい。