瑠宇に指示されるがまま救急箱を取りに行った唯兎。 …どこに置いてあるか分かるのかな? 「ほれ、座れ」 『……むかつく』 「あ?」 いちいち命令口調なとこがむかつく!あたし達moonの倉庫なのにさっ! 「はい、瑠宇さん」 「お、サンキュー」 嶽に素早く右手の布を取られて、今度は瑠宇に消毒液をかけられる。 『!!〜~〜…っ』 まさに、声にならない叫びとはこのことだ。 いたい。