覚えとかないとまた痛い目見るから。 「警察…行かねぇとなぁ…」 遠くを見つめて、自嘲的に笑う嶽。 そんな嶽にあたしは溜め息を吐いた。 『サツ嫌いだろ』 「当たり前だろ!好きな奴なんかいるかよ」 「どうする気だよ馨…?」 何であたしに意見を聞くんだよ。 …って言いたいところだが、あたしが何かを企ててるってわかったんだろう。 さすが亜稀羅。 『提案だけどな?』 「なんだ?」 『―――お前、瑠宇の下で働けば?』 「「はぁぁああ!?」」 〜っ、うるせぇ!!2人一緒に叫ぶんじゃねぇよ!!