「……んだよ?」 ―――いや。聞けない。 昔の事を根掘り葉掘り聞くのは野暮ってもんだ。 やっぱり自分で調べて、女を探すしかないな……。 『何でもない。それで、嶽はこれからどうするの?』 これは少なからず、亜稀羅も気になっていた事だろう。 嶽がわざわざここに来るくらいだからね。 「ああ……うん」 『仮釈放中じゃないよね?』 「………何で知ってる」 『ナメてる?それくらい調べたら分かるから』 「それもそうか…」 目尻を下げて苦笑いする。 昔の弱いあたしじゃないんだからね…。