だいたい、普通の女の子が男に敵うハズ…――― バキィッ! 『!』 目の前を、スローモーションのように倒れていく男。 その男を見下ろしてから彼女の“友達”だと言う女の子を見た。 「〝瑚雨〟!」 『わぁお……』 マジか。瑚雨じゃん。心配ないじゃん。 「えっ!?何で戻って来たの!」 「だって…心配で…っ!」 瑚雨に泣き付く女の子。 瑚雨は溜め息をつくと、あたしを視界にいれた。 一瞬驚いた表情をしたが、すぐに笑顔になり小さく会釈をした。