な…きそう…? 『してないし』 「してたけど?そんなに俺とちゅーすんの嫌か〜?」 おどけたように聞いてくる唯兎に、あたしは苦笑いした。 バカ…。嫌な訳ないじゃん…。 その逆だよ。あたしとキスするの、唯兎は嫌じゃないの? あたし、ちゃんと唯兎に釣り合ってる? ……なんて。いつからあたしはこんなに弱くなったんだろう。 「?、どした?」 『…別に?ただの寝不足』 「ふぅん…。なんなら俺が一緒に寝てやろうか」 ニヤッと笑う唯兎に1発食らわせたのは言うまでもない。