赤い狼と黒い兎Ⅱ




―――早速仕事か…。


薄暗い路地裏。そんな場所はレイプや強姦をやり放題。


一目のつかない場所を見つけては、無理矢理女を連れ込む男。


女の叫び声が木霊する。…なのに周りの人間たちは見て見ぬフリをする。


……腐った人間共が。




『……おい』

「ああ?」

「なんだぁ?テメェは〜?」




…シンナー臭い。


決まり、だな。




『その女、放せ。嫌がってンだろ?』

「テメェにゃ関係ねえよ」

「ガキはさっさと家に帰れやッ!」




殴りかかって来た男の鳩尾を力一杯殴る。