人がだんだん少なくなって終いには私だけになった


紘くんもしかして血迷っただけとか考えて帰ってたりして……そしたら立ち直れないや


むーん。

ガラガラと音を立ててドアが開いた


「紘くん」


「書けた?」


突っ伏していた態勢を直そうとしたら紙が顔に張り付いていた


「書けない、難しいよ」

ペリッとはがしながら紘くんに返事をする


「ぶはっ……顔に書いてあるってまさにこのことだね」


「……?」


「いいよ、そんなに俺が好きなら付き合う?」


「いいのっ!?」


「あー…だってこんな根気強く告白してきたのお前だけだし、それにこんな熱烈に告白されたらなぁ」


ふっと笑って私の髪をくしゃくしゃとかき混ぜた

うっ……うえぇえ!


「泣くなよ、こんな想ってくれる奴お前以外にいねーしさ」


今度はニコッとわらった。私は自分の涙で『だって好きなんだもの』


って字が消えてるとも知らずに嬉しくて大泣きしたのでした