「そうです、目です


我々、吸血鬼は元々、月の支配者


故に満月の夜と新月の夜は目が見えなくなる


それはどの吸血鬼にも言えることです」


「て、ことは」


「そう、目が見えなくなることは最高の苛立ちに繋がる」


「しかし、それは苛立ちではなく、恐怖、だろ?」


「はい」